絶対に、
クズ野郎とキスしないと思ってたのに.........



結局は、とつぜん。



無理やり奪われた、〝ファーストキス〟



キスなんて知らなかったのに。



〝クズ〟の笑顔を見た影響なのか。



〝カフェmi-to〟に行けたからなのか。



何が理由かなんて分からないけど。



なぜか、拒否出来なかった...............



〝クズ〟とキスなんてしたくなったのに。



〝クズ〟のキスは、
中毒性があって、──────拒めない。



キスをしたことで、〝クズ〟と、
関わるのが最後って思うと悲しくて。



気づけば、
ポロポロと冷たいものが頬を伝う。



それに気づいた私は.....................



「っ、ごめ、帰る‼︎」



〝クズ〟に気づかれてないことを、
心の底で、願いながら、その場を後にした。



〝クズ〟としたデートは、楽しかったけど。



だけど、そのあとの..................
〝ファーストキス〟は悲しいキスだった。