心優しい国王は王妃を堂々と愛したい

それからはトントン拍子で物事が進み、
ヴァールはヴィーザルの元に嫁ぎ、
同時にアスラウグ王妃となった。
かつてのフレイアの様に
国民達から反発を受けたものの
地道な努力で国民達の信頼を築いている最中だそうだ。

また、
ヴァールは過去の言動について
素直にフレイアに謝ってくれたことで
2人の間の溝は消え、
何でも相談できる親友となった。
どちらがどちらかの国を訪れた時に
一緒にお茶するのがフレイアの何よりの楽しみてある。

ある時にヴァールが話してくれたことだが、
ミュルクヴィズの別荘で療養中、
ヴィーザルからは毎日手紙と花束が届けられたそうだ。
毎週の様にヴィーザルはヴァールの元を訪ね、
2人は仲を深めていったとのこと。
ヴァールはヴィーザルのことを
最初は何とも思っていなかったが、
こんなにも真っ直ぐに自分を求めてくれる彼に
次第に心を許していったという。

幼い頃から持って行ったアスラウグへの負の感情も、
治療を通してアスラウグ人と接することで
和らいでいった。
また、生死の境を彷徨うという経験をしたことが
自分の人生観を大きく変えた。
今までは父親、ひいては一族の期待に応えることが
自分の使命だと信じて生きてきたが、
一回限りの人生は自分の思うように生きてみたいと
思い直すようになった。