サーシャはルテに案内されて見て回った王都の感想を団長に述べた。


王都と言うのは

巨大な王城にプラスして、

この騎士団駐屯地、

そして鉄砲をつくる工場があるのみの小さな場所だった。


サーシャの短い足でも、30分あればぐるっと一周できる程度の広さしかない。国民もこの範囲に収まる程度の人数しかおらず、千人いるかいないかだとルテが言っていた。


「俺の盾魔法では、もうこの広さしか保てねぇんだ。情けねぇけどな」

「団長は騎士団で遠征に出ながら、王都の防衛も務めてるんだから。すごいわ」

「そうだったんですか?!団長って意外と働き者なんですね」