サーシャは勝手にキスされたこともソコソコに、一番は「味」が気になった。


サーシャがレオナルドの美顔をじっくり観察していると、レオナルドの眉間に皺が寄り、覚醒を知らせた。


「んー、腹減ったー!」


起き抜けで空腹を訴えるレオナルドに、サーシャが即反応する。


「レオさん、ご飯あります」

「マジで!食う!」


バッと大きなレオナルドが起き上がるだけで、テントが揺れた。サーシャが用意していたパンとスープをレオナルドに差し出しす。


完食したレオナルドは何度もサーシャにおかわりを要求して、焼きたて林檎パイのデザートも出してもらって満足いくまで食べきった。


「あー食ったーお腹いっぱいってマジで最高」

「またレオさんにお世話になったみたいで、ありがとうございました」