王都へ向けてゆっくり進行しつつも、まだ死の森を抜けられない騎士団は、またまた飢餓ピンチを迎えていた。


「サーシャが起きない!お腹空いた!サーシャ起きろぉお!飯ー!」


レオナルドが誰よりデカい体で、地面に敷いた布の上に眠るサーシャのうっすい腹に泣きついている。誰もレオナルドのように明け透けではないが、気持ちは一緒だ。


起きて、飯を食わせてくれ。


「おいルテ!サーシャどうなってるんだよ!」