風に乗ったレオナルドは、カルラン様に与えてもらったぷちぷち穀物畑に下り立った。


2年で増殖したぷちぷち穀物畑には金色のぷちぷちが元気になっている。風が吹けば波のようになびく金色の穀物畑の真ん中にサーシャが立っていた。


「レオさん!来て来て!早く!」


サーシャの腕には1歳になる息子、ジオが抱かれている。


レオナルドは二人に身の危険がないことを確認して、ほっとしながら歩み寄った。レオナルドはサーシャの肩を抱いてすぐに、額と唇にバードキスを授ける。


「ちょっと苦いですね?」

「今のは俺の焦った気持ち味。心配するから、ルテに叫ばせるのはやめてくれ」

「ごめんなさい、レオさん。だってとっても急いでたから!」