星が瞬く澄んだ夜空を見上げたサーシャとレオナルドは手を繋いで立ち上がった。

カルラン様の教えを愛し、カルラン様に愛されたこの国に、生きていく道が拓かれた。


「サーシャ」

「はい」

「愛してる」


感謝と感激と希望と喜び、すべての感情を混ぜ合って見つめ合った二人は、明日もこの国で生きられる幸せに溺れたキスをした。


レオナルドの甘い悦びに満ちたキスで、サーシャはうっとり腰砕けだ。レオナルドの腕に支えられたサーシャに、青い瞳が笑いかける。


「俺の子どもって絶対、綺麗だと思うけど」


小首を傾げたレオナルドがサーシャに目一杯の誘惑を仕掛けてくる。甘い声、甘い瞳がサーシャの腰を震わせた。


「今から俺の子を孕むの、どうですか?」

(敬語あざとい!!)


未来があるなら子を残そうとの直球なお誘いに、サーシャはますます腰から力が抜けた。サーシャがこの誘い方に弱いのを知っててやっている。でも好き。


俺様レオナルド様の色気全力お誘いに抗えるわけもなく、サーシャは笑ってしまった。


「幸せでお腹いっぱいに、なりたいです!」

「俺に任せとけ」


二人で額をキスしあって、甘酸っぱくて癖になる溺愛キスを重ねて、カルラ国は未来へと歩み出した。