親衛隊たちは非常にお行儀がよく「推しの愛する人まで愛してこそ推しである」の信念を見せつけた。


騎士団員たちは親衛隊たちの生き様に感激して拍手を送った。


サーシャは歓迎が嬉しくて隣のレオナルドを見上げる。レオナルドは親衛隊に向かってちゅっと投げキッスしていた。ファンサービスである。


「いつもありがとう、お前ら」

「「「レオ様ー!!」」」


愛されている自信のあるサーシャはもう投げキッスに嫉妬などしなかった。


レオナルドはやはり愛されるために生まれてきたとサーシャが確信を持って心満ちる想いになる。レオナルドの大きな手に引き寄せられたサーシャは腰を抱かれてゆっくりと床に着地した。


着地場所は、親衛隊隊長セレナの前だった。