サーシャがくったりして薄紅色に染まるまで口内を愛したレオナルドは、力の抜けたサーシャを抱き締めて耳に囁く。


「抱きたくなってきた。ここでする?カルラン様に見せつけるのも一興だな」


美貌のニヤリを見せつけて再度迫って来るレオナルドの顔を、サーシャは押し返す。初めて一夜を過ごしてから、サーシャはすっかりレオナルドの王様寝室の住人になってしまった。


一夜たりとも離してもらえないのだ。


残り時間を可愛いものを愛でることに使うのは誰しも同じようで。王城内でルテと団長は一部屋で住んでいる。


「レオさんこんなところではもちろんダメで、しかもまだ朝です、ダメダメ!」

「朝だからとか関係なさ過ぎて笑う」