祭壇の前に座るサーシャの隣で、王様のくちばしフルフェイスマスクを横に置いたレオナルドが、お供え物パンを取り上げて口に入れた。

レオナルドの隣に鎮座しているフルフェイスマスクをつんつん突いて、サーシャは口をもぐもぐさせているレオナルドを見上げる。


「そういえば、どうして王様って教えてくれなかったんですか?」

「王様姿で一定時間を一緒に過ごしてからでないと正体明かせない条件なんだよ」

「カルラ国って条件とか習慣とか信仰とか多いです!私がレオさんって知らないで、王様に色々話すの面白がってたでしょう!」

「いっぱい可愛くて悶えた」

「もう!意地悪言う!」


パンを食べ終えたレオナルドはケラケラ笑い、サーシャを膝の上にお招きして姫抱きにする。ぎゅうと抱き締めてから、唇を合わせて美味しいお食事キッスをする。サーシャもレオナルドの首に両腕を回して、お腹いっぱいもらえるキスを堪能した。


「ンッ」


レオナルドがサーシャの小さい口の中でぶ厚い舌を遊ばせると、サーシャから甘い声が漏れる。ますます可愛くなってしまって、お食事キッスはいつまでも終わらなかった。