「使者が王自身であったか。それは話が早いの」 「カルラン様の望み、子々孫々まで守ると約束する。もう鉄砲はつくらない。だから力を貸してくれ」 カルランは跪いて頭を垂れるレオナルドを見下ろして、ふむとくちばしを赤い翼で撫でて考えた。 「お主、サーシャが好きか?」 突如方向を変えてきた質問に、レオナルドは不信感を募らせたが深く頷いた。 「愛してる」