「な!何言ってるんですかレオさん?!」

「ほら、サーシャが知らんとはどういうことだ。お前嘘つきじゃな?」


カルランがレオナルドを見下すと、レオナルドはいつもの余裕綽々の笑みを魅せた。


「俺はカルラン様を信仰して王として普段は仮面を被ってる。サーシャは俺の正体を知らなかったんだ。帰ったら明かす予定だったけど」

「そういえば素顔見せてくれるって言ってた!」


サーシャは衝撃が強すぎて理解が追いつかなかったが、王様との思い出が走馬灯のように頭に駆け巡った。問題点はそう、ここだ。


(レオさんのキスにハマって困るとか、私本人に言ってたんだ?!恥ッずかしい!!)