カルラ国がまだ隣国と交流があったころ、15年以上前の話だ。隣国で産業が発達して鉄砲が生まれた。 隣国の軍事力が上がるのを危惧したカルラ国は、同じように鉄砲をつくり始めた。 鉄砲をつくる際にでる廃棄物は、自然へと垂れ流した。 そうしてしばらくして、毒気が森を包んだのだ。 「思い当たる節などでは済まん。 最初に森に毒を流したのは間違いなく人間じゃ。 我からすればお主らが死の森に住む場所を追われ、大蜘蛛に食われて絶滅など自業自得としか言えん」