これは追求ではなくて、期待が込められている言葉だとサーシャは察した。蔑み恐れ、排除しようと異端者を見る目はこんなキラキラではない。サーシャはこくこく頷いた。


「パン出せます。スープも林檎パイも出せます!」

「マジで?!」

「材料一切なくても料理出せます!」


ここは「できる」と言った方が生きる可能性が上がると感じ取った理論より直感のサーシャは、できるアピールに切り替えた。するとサーシャの返事を聞いたレオナルドの大きな手のひらが、サーシャの両肩の上にどんと乗った。


「サーシャ!ご飯、食べさせて!!」


美顔のレオナルドの腹がグーと鳴った。