隻眼がレオナルドの青い瞳をまっすぐに射抜いた。


「巨大蜘蛛との戦闘ではもうお前の足手まといにしかならない。まさか、目的の洞窟に辿りつけやしないとはな……」


気丈に振舞っていた団長がさすがに肩を落とすとルテが顔を上げて慌てて寄り添った。

団長とルテの後ろからぞろぞろと包帯だらけの団員たちが現れる。団員たちは地面に膝をついて、レオナルドに頭を垂れた。


「副団長、力になれなくてすいません!」

「俺、もっと戦いたかったんですけど……この様で」

「副団長にばっかり迷惑かけて」


レオナルドは怪我を押してまで申し訳ないと頭を下げる団員たちに息をつく。指先で風を操り、ケガに響かないよう座り直させた。