サーシャが最近ずっと呻いているのを、ルテは観察していた。


ルテはレオナルドが面白がって、サーシャに必要ないほど淫らなキスを実施していると予測していた。実際のところ、どれくらいのキスで、どの程度魔力が供給されているのか、レオナルドにしかわからないからだ。


だが、レオナルドが女の子の唇を弄んでいる状態を鑑みて、ルテにも前々から考えがあった。


「サーシャ、団長から補給してもらってみる?」


「団長から?え、でもルテさんの想い人……というか補給はレオさんしかできなかったんじゃ」

「団長も優秀な魔法の使い手なのよ?訓練すればできるわ。レオは訓練ナシでもできるから異常なの」


ルテが口元のえっちなほくろを歪ませて、サーシャの耳元でこっそり秘密を語った。


「サーシャのために……違うわね。サーシャをダシに団長と練習したのよ」

「な、何を……?」


サーシャがルテのえっちな声が耳奥でコソコソ響くとものすごくゾクゾクした。ゴクリと息を飲む。


「口から、魔力の、補給」