レオナルドは片手でくちばしマスクを外してケラケラ笑った。イケオジ眼帯団長が守る騎士団陣営の中では、死の森であっても、くちばしマスクは不要だ。
くちばしマスクの下から現れたレオナルドは美しさを極めた顔をしている。美顔に傷一つないことを確認して団長はぐったり肩を落とす。
「今はお前のお綺麗な顔より、飯が欲しい」
「人の顔見て、ため息つくのやめろ?」
レオナルドの姿は上から下までどこからどう見ても完全完璧と言っていいほど造形美だ。
長身に鍛え抜かれた身体。スッと通った鼻筋に細い顎元に、健康でツヤツヤの肌。
宝石のような青い瞳に、銀髪でさらさらの美しい髪まで備えている。
自国で結成されているレオ様親衛隊隊長によると、
レオナルドを一文で形容するならば
『容姿端麗もここまでいくと神がかってて、もはや神』だという。



