サーシャは赤みがかる目を隠そうとするが、両手首をレオナルドに握られて自由が消える。紅色の濃くなった瞳が晒された。
「ぁッ」
熱い唇が噛みつくように重なると、レオナルドの舌が濃厚で快感な味を強引にサーシャに教えてくる。
依存してしまいそうなくらい彼のキスは美味しくて、怖かった。だって我を忘れていく。
美味しいは強烈な快感で最高に快楽で、ハマったら抜け出せない沼なのだ。
無理にキスを始められてしまえばサーシャの方が求めて舌を返してしまうほどキスに狂ってしまう。
口端から透明な液体がこぼれて、レオナルドが一息つかそうと唇に隙間を開けた。
同時にレオナルドがサーシャの両手を解放する。
すると間髪入れずにサーシャの両腕がレオナルドの首に回り、離れないようにとレオナルドのキスを捕まえに動いてしまった。
「レオさんやめないで、もっと、もっとしてください」



