有無を言わさず唇を奪われるとサーシャは息も胸も苦しかった。


レオナルドにときめく気持ちが高まるほどに、口の中は過敏になって味が濃厚濃密になる。キスを恥じらって可愛い恋人サーシャに昂ったレオナルドの想いが、そのままサーシャへの味として伝わってしまうのだ。


「ハァ、もっ、苦しいレオさんッ」


キスの合間に必死でレオナルドの胸を細腕で押し返しても無意味で、力すら入っていない。頭もぼんやり熱くなってきた。


(キス気持ち良がってる顔、たまんない。もっともっと可愛い顔見たい)


レオナルドは可愛い抵抗に胸が鳴くだけで、止める気など毛頭起きなくて困る。すっかり薄紅色に染まるサーシャの頬を太い指で優しく撫でた。


「知ってる?お前、キスして高まってくると目がいつもより赤み増えるの。すごい色っぽい」

「な!色っぽ、ッ!」