だが、その小さな震えを大きな手がすぐに包んでくれた。肩から落ちないように軽く握られていた手がぎゅっと意思を伝えるように握り直される。


肩に乗ったサーシャをレオナルドの青い宝石の瞳が見上げていた。


「俺が守るから、大丈夫」


レオナルドがサーシャにだけ聞こえる声で囁いた。


レオナルドの綺麗過ぎる顔がふっと自信満々に笑いかけるので、サーシャは胸がキュっと鳴く。


(また、鳴っちゃった……)