レオナルド食べ放題の強く魅力的な言葉に、サーシャは圧倒された。めちゃくちゃ美味しそうな条件だった。特別任務の内容を深く聞くより、レオナルド食べ放題に頭の中を全部持っていかれたサーシャである。


「え、本人の許可なくそんな条件出していいんですか?」

「俺の命令に誰も逆らわない。レオナルドも快諾だ」

「王様ってすごい人なんですね……」


この王様には、あの俺様レオ様も従うのかと思うと王様の権力ハンパないとサーシャは感動した。王様はレオナルドなので、とんだ茶番である。王様が差し出した手にサーシャは手を重ねた。


騎士団の特別任務に協力して、レオナルド食べ放題することで合意した。


サーシャに損なところは何もない。すっかり見慣れてきたフルフェイスくちばしマスクの王様は立ち上がって、またサーシャに手を差し出した。


「レオナルドは後で届ける」

「モノみたいですね!」