「死刑だ!!」


真っ暗な夜の中。猟銃を構えた男たちがサーシャに銃口を向けている。サーシャは両手を前に突き出して、薄紅色の髪を振り乱し、首が取れそうなほど首を横に振った。


「待って待って待て待て落ち着いて!」

「恩情で村から追放するだけになったんだ、大人しく死の森へ行くんだサーシャ」

「いやいや!追放が恩情とか体のいいこと言って、さっき死刑って言っちゃってたから!」

「あ」


サーシャが確信を突くと、男たちはみんなさっと視線を逸らした。全員黙り込み、追放が直結死刑であることにそれ以上誰も言及しなかった。


どうせ誰も引き金なんて引けない。命の責任なんて取れるほど肝の座った奴らではない。


「引き金引くのが無理なら、やめよ!自分が撃った弾で幼馴染の私の身体が弾けたら気持ち悪いでしょ?!夢見悪いでしょ?!話し合おうよ!」