面と向かって、誰かに想いを伝えるのは生まれて初めて。 「好き」って言うのは、こんなにも緊張するんだ。 だけど……。 泣きそうなくらいに、恥ずかしくて。 いますぐここから逃げ去りたいくらいなのに。 あたしは、自分の身体がスッキリと軽くなったのを感じた。 「……美月。今年のイブはどうする?」 告白したあと、うつむいたままのあたしに、次郎は優しい声で問いかける。