――それから、何ヶ月か過ぎ……。 ふと気づけば、次郎と出会ったクリスマスイブが、今年もやってくる。 あたしは次郎のことを想いながら、ホテルで働いている。 あれから次郎は、ここに泊まりに来ていない。 あたしは市来くんに頼んで、次郎が登録した連絡先を見たけれど……。 連絡はしなかった。 あたしはホテルマン。 次郎は、宿泊客だから。 もしも出会った場所がここじゃなかったら。 あたしは迷わず、次郎に連絡しただろう。