「確かここ、居酒屋もあったよね?」 「はい、地下にございますけど……」 「イタリアンから居酒屋に変更って、可能?」 「……えっ?」 それまで彼に背を向け、エレベーターの押しボタンを見ていたあたし。 彼の『居酒屋変更』発言にビックリして、思わず振り返った。 うっ……。 間近で見た彼は、やっぱりかっこよくて、あたし好みで。 一瞬、くらりと眩暈がした。