「あのさ、私はあんたが幸せになったっていう報告を待ってるの。なのに、何なの?その話」
「何って…。幸せな話じゃないか。野中さんも彩乃さんも、それに恵真と佐倉さんだってラブラブでさ」
「だから、あんたは?!」
「俺?いやー、良かったなあって」
こずえはもう怒り心頭とばかりに、バカ!と叫ぶ。
「は?なんだよ、バカって」
「バカにバカって言って何が悪い!あんたのボトムレスお人好しも、まさかここまでとは思ってなかったわ。もはや底なし沼か?」
「ちょっ、なんだよ?何が言いたいんだよ?」
「人の悩み事を一緒に抱えて悩むだけじゃなくて、人が幸せになればそれだけで自分も満足するなんて…。あんたね、自分を粗末にし過ぎよ?私はあんたに自分の幸せを見つけろって言ってんの!その報告を待ってんの!」
そう言うと、更に声を大きくする。
「はい、やり直し!Go around ! 顔洗って出直してきな!」
「ちょ、こ、こずえ?」
プツリと切れた電話に、伊沢はしばし呆然とする。
(なんだよ、あいつ。せっかく俺だって楽しんでるぞって知らせたのに)
自分の幸せを見つけろって、あんなに怒るなんて…
伊沢は首をひねるばかりだった。
「何って…。幸せな話じゃないか。野中さんも彩乃さんも、それに恵真と佐倉さんだってラブラブでさ」
「だから、あんたは?!」
「俺?いやー、良かったなあって」
こずえはもう怒り心頭とばかりに、バカ!と叫ぶ。
「は?なんだよ、バカって」
「バカにバカって言って何が悪い!あんたのボトムレスお人好しも、まさかここまでとは思ってなかったわ。もはや底なし沼か?」
「ちょっ、なんだよ?何が言いたいんだよ?」
「人の悩み事を一緒に抱えて悩むだけじゃなくて、人が幸せになればそれだけで自分も満足するなんて…。あんたね、自分を粗末にし過ぎよ?私はあんたに自分の幸せを見つけろって言ってんの!その報告を待ってんの!」
そう言うと、更に声を大きくする。
「はい、やり直し!Go around ! 顔洗って出直してきな!」
「ちょ、こ、こずえ?」
プツリと切れた電話に、伊沢はしばし呆然とする。
(なんだよ、あいつ。せっかく俺だって楽しんでるぞって知らせたのに)
自分の幸せを見つけろって、あんなに怒るなんて…
伊沢は首をひねるばかりだった。



