しょせんわたしは契約妻。いずれ彼は愛するレディといっしょになる。

 そのとき、わたしはひとりぼっちになる。

 たったひとりで生きていかねばならなくなる。

 不安とも焦りともいえぬなにかでたまらない気持ちになりながらも、いまのこのしあわせが続いてくれればいいのにと、ありえない将来に希望を抱いてもしまう。

 そうこうしているうちに、彼の手がわたしの肩にまわされた。馬車の心地いい揺れと彼に守られているという安心感があわさり、いつの間にか眠ってしまっていた。

 こうして楽しくしあわせな一日が終わった。