「ラン、もたれたらいいよ。眠るといい」

 チャーリーが言ってくれたので、素直に彼の肩にもたれた。

 彼の見た目よりずっと立派な肩のぬくもりを感じつつ、ふと思った。

 こんなにしあわせでいいの、と。それから、彼を独占していていいの、とも。

 彼が愛する人は、きっと寂しい思いをしているに違いない。彼に会いたいと切望しているに違いない。

 そう思うと、不安になってくる。