ここのバラ園は、ウイルクス帝国の皇宮にあるバラ園よりずっと立派で、その種類も数えきれないほどある。

 一目見て、わたしのお気に入りの場所になったことは言うまでもない。

 だから、ひとりでもチャーリーとでも頻繁に訪れる。

 そのバラ園にある東屋がまた素敵で、バラのアーチをくぐるとバラをあしらった東屋がデンとその威容を誇っている。ちょっとしたお茶会を開くことが出来るほど大きな東屋は、実際にお茶会やパーティーが開かれているという。

 宮殿付きの庭師がお茶にも精通していて、よくローズティーを振る舞ってくれる。