「おはようございます」
「おはようございます」

 天蓋付きの豪勢な寝台の上で上半身を起こし、ボーッとしている頭に彼女たちの挨拶が響き渡る。

「おはよう」

 それから、伸びをしながら欠伸をする。

「今朝もいいお天気ですよ」
「ほら、光り輝いています」

 二人は、入ってくるなりカーテンを開けたり散らかした本を直したり衣服を整えたり、洗顔の準備をしたりとテキパキと行ってくれる。

 ジャニスがカーテンを開けると、室内に強烈な光が満ち溢れた。