毎日、全力で楽しんでいる。充実した一日をすごしている。結果、心地よく疲れる。だから、ついつい眠ってしまう。しかも深く。翌朝、スッキリと目覚めることが出来る。

 これらもまた、昔とは正反対。

「大聖母」のときは、ダラダラと面白くない一日をすごし、眠れぬ夜に辟易し、朝はダルすぎて気分が悪かった。

 楽しいというのは、王宮内にいる人たちとの関係である。

 具体的には、王宮で働く使用人たちや王族。

 とくに王妃や側妃、王子のパートナーたち。つまり、レディたちが面白い。

 いいえ。実際のところ、彼女たちはとんでもなく手ごわい。みんながみんな、きつい。王族の男性に嫁ぐだとか婚約者であり続けるには、そこまで超ハードな性格でなければならないのか、とさえ思ってしまう。

 このことでもわたしはチャーリーにだまされていた。