ウイルクス帝国では、崇める対象を「大聖女」ではなく「大聖母」としている。美しくて華奢で可憐で清楚な外見のイメージのある「大聖女」と違い、「大聖母」は肝っ玉母さんみたいなそこそこの恰幅で地味で並み以下でジメジメした外見でなければならない。その外見のお蔭で、つねにご令嬢たちから悪口をささやかれたり虐められたりしている。それでも、そのイメージを保つ為にどれだけ努力をしたことか。そんな陰ながらの努力まで否定された。
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