チャーリーは、アディントン王国が所有している屋敷に招いてくれた。

 当然、その屋敷までは馬車で移動した。

 内心でホッとしたことはいうまでもない。

 屋敷の大きさに驚いてしまった。

 追いだされてしまったけれど、ウインザー公爵邸よりも広くて豪壮である。

 しかも、その屋敷は皇宮により近い皇族の所有地にある。

 アディントン王国は、このウイルクス帝国よりはるかに強大である。軍事、政治、経済、文化、そして宗教。どれをとっても帝国の比ではない。

 だからこそ、一等地に土地と屋敷を与えられたのである。