ジャニスとカイラが就寝の準備をしてから、「おやすみ」の挨拶をして出て行った。

 今夜こそ、チャーリーに尋ねるのよ。

 今度こそ、かたい決意は揺るがない。はず、である。

 自分のこの不安感やモヤモヤした気持ちはさることながら、これ以上周囲をだまし続けていることに疲れている。チャーリーの愛する人に交代するのなら、いまの立場を引き継ぐのならすこしでもはやい方がいい。

 それは、わたしに為にするのではない。チャーリーの愛する人にとっても、その方がいいに決まっている。

 悲しすぎるし、正直嫌だ。しかしわたしが新しい人生を進むには、一歩を踏み出すには、チャーリーにはっきり「さよなら」を告げてもらった方がいい。その方が覚悟が出来る。

 だからこそ、今夜こそは彼ときっちり話をして問い質すのよ。

 その勇気と覚悟を持ち、チャーリーの部屋へと続く扉をノックした。