今回、チャーリーはチェスターを補佐官に抜擢し、おおいに手助けしてもらっている。しかし、実家の借金の返済等はまだまだ続くらしい。

 そのチェスターが慌ただしく報告した。

 チャーリーにどうしても会いたいと面会を求めている人がいる、と。

「断ってくれ」

 チャーリーは、きっぱりすっきりはっきり言った。

「断りました。が、きいてくれるわけがありません」
「きいてくれるわけがない? きかせるべきだ。違うかい、チェス?」

 チェスは、チェスターの愛称である。