そんな慌ただしい日々の中でも、いつも心の中にはチャーリーの愛おしい人の存在がある。周囲をだましているといううしろめたい気持ちとともに、彼女という存在が心の中を大きく占めている。

 チャーリーに何度か話をしようとした。話し合おうとした。だけど、彼はのらりくらりとかわしてしまう。

 そんな彼のわたしへのかまいっぷりは、これまで以上にすごいことになっている。

 そして、わたしもそれがうれしいし、望んでしまっている。

 こんな状態、ぜったいにいいわけがない。

 頭ではわかっている。だから、「今度こそ話すのよ。チャーリーと話をし、彼の前から去るのよ」と自分自身に言いきかせる。