「お飾りの役立たずは不要だ」とクズ皇太子に婚約破棄された大聖母、隣国の王子に(契約)結婚しようとスカウトされる~あなたが本当に愛する人と幸せになるよう大聖母から悪女にポジションチェンジしますわ~

「あらかた恥をかかせようとしていた相手が、万事そつなく振る舞っている。そのことが気に入らないのであろう?」

 国王は、そう言ってから大笑いした。

「今夜の宴を許したのは、わしがチャーリーとランを祝福したかったからだ。王妃、そなたの思惑など関係なくな。王妃、それから側妃たちよ。様々な理由や事情でわしのもとに来てくれたのはわかっている。だからこそ、これまでそなたたちの傍若無人ぶりには出来るだけ目をつむってきた。が、そのようなわしの考えは間違っていたようだ。そなたたちの行動はとどまることを知らず、それに比例して心身ともに疲弊してここを去って行く者がじつに多い。わしも悪かったのだな。もっと以前にそなたたちと向き合い、話し合えばよかったのだ。それを怠ったが為、逃げた為、多くの人たちを傷つけてしまった」