チャーリーもそのレディからいろいろ学んでいる。すぐに紹介してくれた。

 それがセルマ・プロッサー侯爵夫人で、彼女と意気投合して連日みっちり教えてもらった。

 だから、完璧なわけである。

 そうそう。踊りは、チャーリーに特訓してもらった。

 毎夜、彼の部屋で踊りまくった。

 というわけで、踊りも完璧なわけ。

 つけ入る隙を与えてなるものか。

 人々の意表をつくのも悪女なのである。

 王妃や側妃の不機嫌そうな顔を見ながらほくそ笑んでしまったのは言うまでもない。

 宴もたけなわになった頃、チャーリーがささやいてきた。