そんな日々をすごしている内に、例の「わたしに大恥をかかせよう」という企画が開催されるのがもう間もなくとなった。

 が、最近、このアディントン王国でウイルクス帝国と国境を接する地域に疫病が流行り始めているという情報が入ってきた。その疫病の威力はすさまじく、早期の対策を講じなければならない。

 国王は、すぐに対策を講じるよう各機関に命じた。その為、披露宴や舞踏会の開催も危ぶまれた。

 わたしとしては、大歓迎。当然、チャーリーもである。

 しかし、そういう問題ではない。

「チャーリー、話があるの」

 その疫病の話をチャーリーからきいた後、彼にそう切り出していた。