ある日のこと、チャーリーは朝から宰相や大臣たちと緊急の会議があるらしく、慌ただしく部屋を出て行った。

 じつは、昨夜彼から提案された。

「明日は一日なにもないから、遠乗りに行かないかい? すこし足を伸ばしてワイナリーに行ってみよう」
「面白そうね」

 わたしも翌日はなんの約束もない。だから、彼の提案にのっかることにした。

 が、朝になると予定がかわったのである。

 主寝室と続きの間との扉がノックされ、彼に告げられてしまった。