ー野に咲く花の冒険譚ー



「いい,分かってる」



僕は言った後,ふとタルトを見た。

タルトの顔を見て思い至った思考に,僕は目を丸くする。

タルトはココの事になると,代わりに謝ったり,途端に踏み込んだ真似をしたりする。

それはもしかすると,タルトが言うそのままのように,幼馴染みだからではなくて。

幼い頃から想っている,好きな相手だからじゃないのか。



「タルト……君,ココラティエのことが好きなのか」



他の方法を知らなかった。

ただ思ったままを直球に投げつける他に,確かにする方法が分からなかった。

だからそれが無粋なことだとは少しも思えない。

今度はタルトが目を見開く番だった。



「なっ何かと思えば! ジョン,突然俺を見て,そんなこと考えてたのかよ」



天を仰ぐタルトに,僕は焚き火の中に木をくべる。



「それで? どうなんだタルト」

「違うよ」



タルトははっきりと否定した。