ー野に咲く花の冒険譚ー








4日目の夜。

僕はアイザに襲われた。



「なんのつもりだ,アイザ」



目覚めが悪いと冷たく見返すと,"真上"にいる長身の男が前髪をさらりと僕に落とす。



「女の子なんて可愛くて感じるとこ感じて穴が1個あればそれで充分なんだよ」

「で?」

「もう4日,溜まって仕方ない。かといってココラティエは頭お花畑の箱入りお嬢。本気以外の恋愛を知らないあのこに本気になられても迷惑だろ? だからジョセフィーネ,君がいい」



組敷かれた僕は,ズレたメガネを直すことも出来ず,くだらないとため息をついた。



「1つ確認するが……それは男女の欲の話か?」



アイザはそうだねとケラケラ笑う。



「まあ,都合よく見えただろうな。何せ,僕は非力といえる程体力がないことが立証されている。物理的な攻撃でない生理行動な以上,花の反撃にも遭わないだろうし」

「分析してる場合? ねぇもう待たなくていい?」

「そうだな,待つ必要はない」