ー野に咲く花の冒険譚ー


僕はきっと感じ取っていた。

ココは離れていかない,変わりもしないと。

支えてやりたくなるようなその存在の言葉に罪悪感はあっても,理解したいという当然の欲求があっても。

僕はココに1種の信頼を持っていた。

だけどタルトは違う。

僕を初めて友と呼び,分け隔てなく周りを向くタルト。

あの人は僕の友では無くなるのかもしれない。

その緊張を,あの瞬間からずっと感じていた。

張り詰めるような,息苦しさを。



「ジョン。まさか昨日からずっとここにいたのか?」

「タルト」



頭上の足に,僕は顎をあげ斜め上のタルトを見る。



「風邪を引くぞ」



タルトは僕の視線に合わせしゃがんだ。