ー野に咲く花の冒険譚ー


「答えを出すの,ジョセフィーネは渋ってるわけか。ってことは,タルトは違うって思ってるんじゃないの」

「分かるわけ,ないだろ。感情も,求めるものも。僕には一生,あるはずもない選択だった」



それをいきなり提示されて,僕に,どうしろっていうんだ。

どちらを選んでも,正解だとは思えないのに。



「大事なのは君の気持ちさ,ジョセフィーネ」



僕は似合わない意外な言葉に,アイザを見る。

戸惑いが大きく,アイザはその顔を見て笑った。



「って何の解決にもならないアドバイスを,聞いたことがあってね。その意味が,僕は君を見ていてようやく分かった気がするんだ」