もう片方の手が,僕の頬に触れる。
「ッ」
「切れてる。いくら花が味方についたからって,ジョン自身は戦闘なんて慣れてないだろ。なんで俺達を呼ばない?」
「それは……」
君を信じてないからじゃない。
そういいかけた僕の傷口に,タルトはぐっと力を込めた。
ヒリリとした感覚に,思わず顔が歪む。
けれど僕よりもずっと歪んだ顔が目の前にあった。
「理由も分からず囲まれるお前を見て,たった一人戦うお前を見て。俺がどんな気分だったと思う? 自分の花の葉で服は切れて砂だらけ,挙げ句顔に傷を作って俺を迎えて」
僕はじっとタルトを見つめる。
タルトは1度熱い息を漏らして,僕はそっとタルトを離した。



