ー野に咲く花の冒険譚ー


死んで,枯れて,死んで,消えて。

どれも文句ひとつどころか最後の言葉も残さず,蕾を咲かせ消えていく。

リリィが大きく声をあげたとき,うっかりリリィに反撃され顕現した相手の葉が僕の頬を掠った。

ピッと薄く頬は切れ,ツ……と口の端へ流れる。

その人間の腹を蹴り,攻撃への反撃はリリィに任せ。

僕はリリィとペアで全員を無力化した。

その頃にはもう,地面へお尻をつける人間達も自身の変化に気付き始める。



「え……めが,いや男? は……神?!!!」

「ちーがう。そんなものは存在しない」



服をはたき,僕は吐き出すように告げた。



「これで全員か?」

「は,はいぃ」



僕はようやく息をはく。

花の殲滅と口では簡単だが,人間の方をまずどうにかしないとどうも骨が折れる。



「で,お前達は何をしていたんだ」