ー野に咲く花の冒険譚ー


兄さんはいないみたい。

じーっと見ていると,子供達は順に運ばれた。



「まま,まぁま!!」



1番目の子供から順に何か言っていたけど。



『娘さんを僕に……っ』



TVで見たままの一人立ち,これが親離れかと。

わたくしちゃまはようやく,長い眠りについた。

はず,だったんだけど。

わたくしちゃまは,思いがけず1度目を覚ました。

誰かがわたくしちゃまを運んで,閉じ込めて,わたくしちゃまはまた寝て。

かと思えば,誰かに植えられる。

それが誰なのかと話をするよりも,わたくしちゃまはととさまを忘れないことに必死で。

また眠りについた。

長い長い,幸せな唯一の記憶を何度も夢にみていた。

最後にはととさまが必ず……