ー野に咲く花の冒険譚ー


わたくしちゃまの記憶は不意に途切れ,気がついたとき,わたくしちゃまの他には子供6輪しかいなかった。

わたくしちゃまとととさまのだけだった床に,人間だったものが2人転がっている。

わたくしちゃまは子供達に,一人立ちするまでと唱えながら色んな事を教えた。

不思議だった。

1輪に教えれば全部知識を共有した。

記憶も言うこともバラバラなのに,知識だけ全く同じものを備えている。

もう1つ,わたくしちゃまは驚いた。

人間だったもの,に,子供達が変な粉を出して何かをした。

そして,面倒な子供が増えた。

はぁ? と思わずにはいられなかったけど,わたくしちゃまより弱い子供よりも更に半分の半分くらい弱い存在だったから,まぁいいやと思う。

他の6輪が知っている言葉は,全部使えるみたいだった。

わたくしちゃまは1番強い。

だって母親で,特別だから。

次に一番最初に出てきた種だった女の子。

そのつぎが1番目と僅差で飛び出した5輪。

最後が粉から生まれた何か。

わたくしちゃまは力のちょれつについても話した。

ダメなことも教えた。

ととさまはわたくしちゃまにそうしなかったから,命令じゃなくてただ教えてあげた。

そうするものだと思ったから。

子供達は頷く。

まだ一人立ちしないの?

と毎日首をかしげる子供に聞いていたある日。

また誰かがやって来た。