ー野に咲く花の冒険譚ー




「もういい,もういいよ僕のアモーレ! 教えただろう? 僕にくっつけ!」



もういい。

動いていい。

ふかが掛かるかもしれないと,やめていた実験。

わたくしちゃまが何か食べるよりもずっとやめた方がいいと言っていた実験。

それでも教えていたのは,今日みたいな日のため。

わたくしちゃまは動けないふりをやめて,ととさまへ向かった。

ぴったりとお腹にくっつく。

もう離れない。

わたくしちゃま以外には,離せない。

何かが身体にはいってくる。

でも嫌じゃない。

不思議で,もっと欲しい。

ととさまは突然がくりと膝をついた。



「ととさま?!!」



何が起きたのか分からない。

これが食べる,と同じことなのだとわたくしちゃまは思い出す。

じゃあこれはわたくしちゃまのせい。

そう考えるとどうにかしなきゃっていっぱいになって。

逆にますます何かを取り込んでしまった。