わたくしちゃまに世界が出来たのは,突然の事だった。
命が出来た認識もないくらい,唐突に。
わたくしちゃまはつくられた。
景色を認識すると,ちょっと暗くて物がごっちゃな,そとに比べたらちっちゃな部屋のなか。
目の前には,おじさんと呼ばれる種類の人間がいて,わさわさと動くわたくしちゃまに嬉しそうにしている。
「成功……したのか?! いや,まだ分からない。危険の多い実験だ。いやでもそれでも……今はまだ考えなくていい。検査は後だ」
何かを一生懸命,上下に動くものを動かし音を出していたけど。
「やあ,分かるか? 話せるか? 初めまして」
わたくしちゃまに何かを伝えてると言うこと以外,何も分からなかった。
だけど嬉しそうにしていることが嬉しくて,わたくしちゃまも真似するみたいにいっぱい動く。
「そうかそうか,やはり意思があるな。とても綺麗で可愛いじゃないか」



